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ジェイフィールは、良い感情の連鎖を起こすことで、
人と組織の変革を支援するコンサルティング会社です。

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コラム・日記(2017年5月)

長谷川晃大 連載コラム 
Re-connect 〜つながりを取り戻すリーダーの探求〜② 2017年5月29日

第2回 人生を生きる力と良い仕事

ジェイフィールでは、今期「思いの実現」というテーマで、一人一人がライフテーマとして掲げ、互いがその思いを支援しあうために全社員が語り合う場を期初に設けました。期初の面談で話をしたことを全体でシェアする場です。
それぞれの思いが語られ、今まで語っていなかったこと、実現したかったこと、今意欲的になっていること、生涯のテーマ、様々な角度から語られることでどんな思いをもって働こうとしているのか、改めて全員が互いを知ることのできる豊かな時間となりました。

一人一人が思いを明確にし、心から響く仕事をすることで会社の経営もきちんと回る。
それを体現しようとするチャレンジでもあります。
もともとジェイフィールは一人一人の思いの共感に集い、それぞれがその思いを様々な形で実現しようとしてきた会社だと思います。ただ、思いが実現され、形になり、組織が軌道に乗ったら今度は新しいことが生まれにくくなる時期がやってきます。新たなメンバーも加わりました。そこで原点を見つめなおすためにこのような場を設けたわけです。

ここで改めて一人一人に問われるのは、

「自分にとって良い仕事とは何か」

という問いです。
みなさんにとって良い仕事って何でしょうか。どのように定義できますか?
私は長いこと「良い仕事」を頭や理屈で理解していた気もします。
20代は目標を必達することで周囲から認められることでした。それからマネジャーとなり、自分だけではなく、チームの利益目標を達成すること。自ら責任を果たすことが良い仕事である。そんな価値観でした。そのために必死でもありました。そして、達成したときに充実感がありました。ただ、期が始まると気持ち的にはリセット。また新たな試合の始まりとなります。繰り返していくと消耗と疲弊感が漂ってくるものの、「それが仕事」という割り切りの中、気合いを入れなおしていくということを繰り返しているようでした。

ジェイフィールに入社して1年経ち、この会社でどう活躍していこうか、それを考える機会に恵まれました。「自分は何に生きがいを感じる人間なのだろう」それを振り返りました。
生きがい、生きる意味をいつ感じただろう。過去をどんどん遡る。たどり着いたのは10代の学生時代のある経験でした。級友が腕を傷つけ、深く悩みに直面していることを知り、いてもたってもいられず何日も放課後に教室に残って話をしました。当時、所属していた部活動の大会の直前でもあり、練習に行かないという選択肢はありませんでしたが、部活は休んでクラスメートのそばに寄り添いました。どう関わったのか、今でははっきり覚えていませんが、結果的にその友人は自らを傷つける行為を止めました。少し時間がたって感謝の手紙をもらったとき、この上ない安堵とともに自分自身が何かの役に立てたことに大きな喜びがありました。その後も失意の中で一人もがいている姿に無条件で心を動かされ、何かを犠牲にしてもそこに力を尽くそうとするような経験が何度かあります。そこで地に足をつけて共に寄り添える人間でありたい。それは困難に直面しつつも人知れず常に一人で何とかしようと奮闘しながらも乗り越えていく過去の自分自身の投影であると今は振り返っています。

そして、同時にそれが自分を動かす大きな源泉であることも自覚しています。
自分は誰かの力になることができる。そして、そこに意義や喜びを見出すことができる。きっとそれが本当の意味で「人生を生きる力」につながるはず。それを磨こう。
その一心で始まった「人と向き合い関わる技と心」を磨く旅。
これが今の自分を作り上げています。そして今も磨き続けながら、その力は確実にジェイフィールのサービスを通じてお客様への価値へとつながり始めていることを実感しています。

何かに働きかけることで人生の喜びを感じることができるなら、必ずそれを再現する力があるはず。そして、そこには才能も資質もあふれている。それが「人生を生きる力」であり、それを磨き、伸ばす過程に、同じ志を持った人たちとの出会いや刺激を与えてくれる機会や夢が生まれてきます。その積み重ねが新しい道を作り続けてくれるように思います。誰の評価でもない、自分自身に力がみなぎり、真正面から向き合いながら、未来を見据える中に生きがいを見出せる。そして自分の中で「この道は間違っていない」と自然に信じることができる道を歩んでいく。その道にあるものが「良い仕事」なのだと思うのです。決して楽な道ではないと思います。しかし、厳しい問題に直面したとしても、そこに向き合うだけの意味を見出し、乗り越える力が備わっているはずです。それを乗り越えていくことに真の成長があるのではないでしょうか。

私にとって良い仕事とは「人生を生きる力を最大限活かしてできる仕事」のことを言います。
良い仕事=人生の喜び×人生を生きる力×成長と表現できるかもしれません。
そして、この公式の土台にはきっとそれぞれの人が意図する「誰かの幸せ」が存在しているはずだと信じています。

皆さんも一度、今のお仕事にどんな思いがあるのか、見つめなおして職場で語り合う場を設けてみることをお勧めします。

佐藤 将 連載コラム「ニッポンが世界を元気にする」⑬ 2017年5月8日

13. いつかいた森

「森と聞いてあなたが思い浮かべる森は?」
――この世界、たくさんの森があるけれど、あなたが思い浮かべる森はどこの森ですか?その景色、その空気、そこにいた感覚を思い出してみてください――

昨秋、はじめて『森のワークショップ』に参加する機会を得た。
集合場所は、京王線で新宿から50分の長沼という駅。
(意外に近いな)
集合時間ピッタリに着くと、参加者の皆さんが待っている。
(、、、)
しばらく田んぼの中の畦道を通ると、小さな祠のある神社に着く。
山の麓、森のエントランス。
そこで荷物を下ろして体操。

その時、森からの風が、少しひんやり湿った風が頬を撫でる。
(あっ!)
(どこかで感じた感覚、、、)
(そうだ!子どもの頃によく遊んだあの森の感覚、、、)
その時、その頃の風景や友達の顔が、数十年ぶりに、思い出される。
(こんなに早くからデジャブ感、、、)
先が思いやられる「森の世界」。

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日本という国は、
テンプレ的には、海に囲まれた「島国」。
東の果て、大陸からの流浪人(refugees)が集まった「隠れ里」。
明治以降は、海外との通商で稼ぐ「海洋国家」となった。

けれど、ワークショップ主催者の小野さん(一般社団法人森と未来 代表理事)によると、国土の7割以上が森林。森林率ではトップ3に入る、実は世界有数の「森の国」であるという。
(確かに山林地帯が多く、川は急流だな、、、)
(日本人は、本来、森の民族だったのか、、、)

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<再び森>
森に入ると、五感を一つずつ開くワークから始まる。
(鳥のさえずりが5重奏になる、、、)
(風の音が聞こえる、、、)
(懐かしい匂いが、、、)
(空気を肌に感じる、、、)
そして、身体中の神経が安らいでいくのがわかる。

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日本の森は、
確かにドイツの森ほど、暗く深淵で魔法使いがいそうな雰囲気はない。
英国の森ほど、朗らかで妖精が出てきそうな気配もない。
米国の東海岸に比べたら、四季の抑揚は滑らかだ。

けれど、そのほどほどの四季感と、
雨季や台風による豊かなウエット感が、
何か神秘的な雰囲気を与えている。

森羅万象、八百万(やおろず)の神信仰は、
そんな風土から生まれたのだろう。

「神々と共にある森」。

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<再び森>
森の中を歩きながら、様々なワークが用意されている。
繊細なこころ配りされたデザイン。
自然に、いや自然以上に、「森の世界」に入っていく。
(うん、週末のハイキングとは明らかに違うな)

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日本人が持つ特性の一つに、
サブトル(Subtle)なものへの感度の高さがある。
微細な変化、見えない機微(Kibi)に対して、
繊細(Sensitive)で、鋭敏(Keen)な感覚(DNA)がある。

侘びさび文化だけではない。
ものづくりにおいても、以前、その力は十分に発揮されてきた。

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<再び森>
森の中を歩いていると、
別の世界に放り込まれていく感覚がある。
この世界とあの世界の狭間の世界に。
(あー、ここは結界なのか)

自分の中の潜在意識のゲートが開かれていく・・・

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最近、グーグルをはじめとしたシリコンバレー企業で、マインドフルネスやEQマネジメントが人気だという。管理職研修もそのウエイトが大きくなっているという。
10年前にはあまり聞かなかったエンパシー(感情移入)をはじめ、レゾナンス(共振・共鳴)からコンパッション(共苦・同苦)まで、センスする力=「センシング力」が、新しいリーダーシップの中核となっている。恐らく、脳科学的に、センシングを使う脳のCPUが、思考(シンキング)だけに比べて、格段に大きいのであろう。

本来、それは日本人が、圧倒的なアドバンテージを持っていた部分。
それが、いつの間にか、インダストリー社会の中で分断され、MBO(目標管理)を達成するパーツ(部品)として思考(シンキング)優先になってしまってはいないだろうか。

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昨年、東京で開催されたRRT(リフレクションラウンドテーブル)世界大会。

その初日のハイライトは、内省と対話に関するクロストークであった。登壇者は、リーダーシップ論の権威でRRTの生みの親のお一人ゴズリング教授、シリコンバレーでも禅や瞑想法に関して数多くの講演経験を持つ藤田一照禅師、そしてこの森のワークショップを手がけておられる小野なぎささん。弊社小森谷さんの進行で進む。

最初、ゴズリング教授が、リフレクション(内省)とは、思考の蝶つがい、紙を折る感覚に近い。「日本人の内省力には、「折り紙」文化が影響しているのでは?」と問う。

その難しい問いに、藤田禅師が間髪入れずに応える。
「昔、日本の看護婦さんが、サンフランシスコのある病院に短期体験でいらした時の事。一人の男性患者が、病気で自暴自棄になって大暴れしていたという。言葉も上手く通じなかった彼女は、その彼に近づき、持っていた紙で、折り鶴を折ってみせたという。その瞬間、彼は、『マジックだ!ミラクルだ!』と言って、周囲の人に見せて周り、自然に穏やかになった」との事。

それを聞いた小野さん。「人類が森で生活していた時代は、人も生物も木々も、すべてが繋がっていた。現代になって都会で生活していると、ノイズ(訳:雑音、固定観念)によってディスコネクトされてしまっている。だから、私たちは新たに繋がるのではなく、ただその昔持っていた繋がりを取り戻す、リコネクトするだけでいいのだ」と。

紙という2次元の世界が、折り紙になって3次元に、そして人の心を介してさらに高次元に繋がった瞬間。

もし、私たちが、内省や対話を、思考(シンキング)だけでなく、「センシング」で捉えられれば、「我が社の問題はコミュニケーション」という企業は大幅に減るだろうと思う。

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<再び森>
森を散策した後、囲炉裏のある古民家で、絶品の焼鳥や麦とろ飯を食す。素材も素晴らしいけれど、こちらの五感も開いているので、格別に美味しく感じる。
その後、木の香り溢れるロッジで、対話セッションを行う。普段、都会で行う対話(どちらかというとシンキング系の対話)とは違うセンシング系の対話。

その後、16時現地解散。17時前後には都心に戻る。
少し次元の違う世界にいたせいか、とても長く充実して感じた1日。はじめて出会った方々と共に語らいながら帰路につく。

その日、最寄り駅のホームに降り立った時、まだ明るい夜空に一番星が輝いていた。

予想していなかったよ。21世紀の未来の革新(ルネッサンス)の鍵が、いつかいた森の中にあったなんて -

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――あなたが思い浮かべた森はどんな森でしたか?――

注)文頭、文末の問いは、一般社団法人森と未来さんのセミナーから特別に引用させていただきました。


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