NPO法人ArrowArrowは「中小企業で働き続けたい女性社員が活躍できるよう個人と企業双方に働きかける」といった活動をしています。
代表の堀江由香里さんは学生のころから「なぜワークとライフが両立しないのか」ということに興味を持ち、特に働くママの支援に力を入れてきました。
初めてママになる女性はわからないことだらけで不安を抱えています。
どのタイミングで産休に入るのか、復帰した後のキャリアはどうなるのか、仕事はしたいけど制約がある中でどうやって・・・
特に中小企業では相談できる相手が少なく、1人で悩みを抱えてしまう人も少なくありません。
ArrowArrowでは、同じ地域で働く女性のコミュニティをつくったり、
組織と女性のミスコミュニケーションを解消できるような「産前産後面談セット」の開発・販売をしたりとさまざまな形で支援をしています。
実はジェイフィールとArrowArrowは女性向けのリフレクション・ラウンドテーブルを一緒に実施し始めたところです。
とある行政で女性だけでのリフレクション・ラウンドテーブルが今月からスタートしました。
(なぜ女性だけでやるのか・・・についてはこちらをご覧ください。)
堀江さんにもファシリテーターとして一緒に取り組んでいただいています。
さて先日はArrowArrowが5周年を迎えたということで、記念イベントにお邪魔してきました。
ゲストは中野円佳さん(女性活躍ジャーナリスト/研究者)。
日本経済新聞社に在籍していたころ、育休中に立命館大学大学院に通い、
提出した修士論文をもとに出版した『「育休世代」のジレンマ』が話題を呼んだ方です。
現在は株式会社チェンジウェーブに参画し、企業のダイバーシティ&インクルージョン施策を支援しています。
中野さんは妊娠を機に部署を異動することになり、妊娠と異動は関係ないのに周囲から「第一線を降りた」と見られたことに「違和感」「モヤモヤ」としたものを感じたそうです。
しかしうまく言葉にできず、悔しい思いをしたことから文章に書くことにしたのだとか。
堀江さんは本を呼んだとき、衝撃を受けたと言います。
「仕事以外の環境で評価されること。これをジレンマと表現したのが響いた。」と。
お2人とも共通しているのは「子どもたちが社会に出るころには改善されていてほしい」ということ。
そのための今だと思うことで、辛くても乗り越えていけるということでした。
これはジェイフィールも同じです。
子どもたちがイキイキと働く未来をつくりたいという思いで活動をしています。
そして「辛いときは共感してくれる人の存在が大事」だとも言っていました。
これはママに限らず、男性管理職や若手社員にも共通して言えることだと思います。
「自立とは依存できる相手を増やすことである。」
堀江さんが教えてくれたこの言葉がとても心に響きました。
ArrowArrowと一緒に、ワークもライフも犠牲にしない社会を作っていくための支援をジェイフィールもしていきたいと思います。