「ワクワクする職場をつくる。」を出版してから半年が経ちました。
大変好評を頂いており、重版の決定という反応に私たちも嬉しく思っております。
出版記念フォーラムもこれまでに2回開催いたしましたが、先日第3回を開催いたしました。
今回はゲストスピーカーに日産化学工業株式会社 執行役員 渡邉 淳一様(物質科学研究所長)を迎え、組織変革の取り組みについてお話頂きました。
質疑応答では物質科学研究所の医薬研究部長である生頼一彦様にもご協力頂き、皆さまからの質問にお答え頂きました。
ジェイフィールが日産化学工業様と一緒に取り組んでいるのは上司と部下の関係革新です。
渡邉所長は「対話する組織にしたい」という目標を立て、変革に取り組みました。
そこで戦略的OJTプログラムを導入し、7か月に渡って課長と部下がペアを組み、目標を設定して取り組みました。
最初は「部下と深い関わりを持つのは億劫」「育成は上司に言われなくても自分でできる」といった上司部下それぞれの不満があったようですが、取り組んだ後は「人材育成は二の次だという考え方はおかしい」ということに気付いたと言います。部下も本音が言いやすくなり、上司の言葉が腹落ちするようになったそうです。
これによりチームにスピード感が出て、生産性の向上にもつながっているというお話でした。
日産化学工業様の取り組みは続いており、この取り組みは「新しいモノを生み出しやすい組織」になっていくためのひとつのステップです。
戦略的OJTプログラムの参加者を増やしつつ、新しい取り組みも始めていくというお話に参加者からは「刺激を受けた」という声もありました。
また、「課長同士のつながりを大事にしている」という話に共感した方も多く、その仕組みの必要性を感じたという声も多かったようです。
参加者の皆さまも同じような悩みを抱えており、共感したところも多かったのだと思います。
しかし「変わらなければ日本の未来も変わらない。変わるのではなく、変えます。」といった言葉を残してくださった方もおり、日産化学工業様の取り組みに強いインパクトを受けたことが伺えました。
これは組織変革でも言えることで、戦略的OJTプログラムを始める時「面倒くさい」という態度だった課長が変化するきっかけも人からの影響だそうです。同じプログラムに取り組んでいる他の課長がどんどん変化し成果を見せるにつれ、前向きに取り組むようになると言います。
ジェイフィールではゲストスピーカーをお招きしてのセミナーを今後も開催していきたいと考えています。
今回のように組織変革への取り組みを直接聞くことで、また組織変革を始める人が増えて、それが未来につながっていくことを応援したいと思っています。