つながり力
「組織力」は、「個人の力」と「つながりの力」の掛け算で決まります。
個々人の力は、能力×やる気だと言われます。
個々人が自分の知識やスキルを伸ばし、やる気を高めることは大切です。
ただ、私たちは人が力を発揮するためには、やる気だけでなく、安心感や支え合い感、認め合い感といった温かい感情や、ときには強い緊張感、不安感も必要だと思っています。こうした感情を引き出し、自分の力に変えていく力、これが感情力です。
つまり、個人の力は、能力×感情力で決まると考えています。
でも、いくら個々人の力だけが高まっても、組織力は高まりません。
大切なのは、個々人の力をつなぐこと、重ね合わせることです。
この「つながり力」にも、二つの要素があります。
まずは、みんなが一つにまとまる力です。一体感や連帯感というものです。
これは、何かを一緒に乗り越えていく体験が共有されていけば、高まっていきます。
でも、それ以上に大切な力があります。それは一人ひとりがつながる力です。
一人ひとりが、お互いのことを考え、支援し合う。
その中で、自分が必要とされているという効力感、実感を得ていく。
これが、利他的な行動を引き出し、自分の能力や限界を超えた行動を
引き出していきます。
一人ひとりがつながる力。
これが、強い組織をつくるために、必要であると考えます。
- 能力
(知識、ス キル、経験) - 感情力
(感じる力、内発力、共感力)
- 一つにまとまる力
(一体感、連帯感) - 一人ひとりがつながる力
(支援力、認め合う力)