重光 直之2025.02.21
マネジャーの仕事をシェアし、管理職の新しい働き方を提唱する「マネジメントシェアリング」。
前回のVol.1でお伝えした「マネジメントシェアリング研究会」の初回ミーティングが、去る、1月30日(木)、東京・渋谷のジェイフィールオフィスで開催されました。
総勢10組織、18名の参加者と、4名のオブザーバーの方にご参加いただき、最初に、皆様から簡単な自己紹介と、この研究会への期待をご発表頂きました。
今回のコラムでは、ご参加者の皆様がこの研究会を通じて実現したいことを一部ご紹介させていただきます。
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研究会を通じて実現したいこと
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「以前、自分がマネジャーだった時は、全て自分で背負って大変な思いをしていた記憶があります。第一線を退いた今、客観的にマネジャーを見ていると、もっと周りの人に頼ればいいのに…と感じます。今回、マネジメントシェアリングについて皆様と一緒に勉強し、マネジャーの負担を減らしていきたいですね。」
(eコマース 人事部)
「昨今、新規事業が生まれず、社員が疲弊してきていると感じています。特に若手社員は今後の会社に不安を抱いているようにも感じますので、若手を元気にしたいです。また、大変そうな管理職を目の当たりにし、管理職になりたくない社員が増えているので、管理職を魅力的なものにしたいとも思っています。」
(電気機器製造業 新規事業開発部門)
「女性管理職比率を上げるという会社目標はありますが、管理職になること自体が魅力的なことなのか、皆、疑問に思っているようですので、管理職を魅力的な職種にし、皆の疑問を解消したいと思います。」 (銀行業 労働組合 専従)
「数年前に企業風土改革のプロジェクトを立ち上げたのですが、なかなかうまくいいきませんでした。企業風土を変えるには、やはり、核となるマネジャーが変わらなければなりませんし、マネジメント層が魅力的に働いていないと実現しないと思っています。マネジメント層がイキイキと輝いて働ける組織にし、再度企業風土改革に挑戦したいと思っています。」
(コンビニエンスストア 労働組合 専従)
「私は自分自身が子どもの世話や介護で、週1日以上リモートワークをしなければならない状況なのですが、幸い自分の周りの上司、同僚に恵まれそれが出来ています。お陰でIT企業の部長職という職務も務めさせて頂き、キャリアを中断することも、諦めることもなく幸せに働けています。この働き方をもっと広めたいと思っていまして、それにはワークシェアリングのような発想が必要なのではないかと思っています。」
(情報・通信業 事業部門 部長)
参加者の皆さんそれぞれ「管理職の負担を減らしたい」「管理職を魅力的な姿にし、管理職を目指す若手を育てたい」など、「マネジャーのあり方を変えて希望ある組織をつくりたい!」という熱い思いを持って参加されていました。
この問題は一企業だけで変えていけるものではないので、この研究会を起点にして思いを実現できるヒントを見い出し、積極的に社会に発信していきたいと思っています。次回以降も、ぜひご期待ください。
「日本の人事部」プロフェッショナルコラム掲載