ジェイフィール2019.06.19
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド。
そこで働く従業員の方々に向けて、ジェイフィールがワークショップを行っています。
テーマは「協動力ワークショップ~自分らしいリーダーシップの発揮に向けて~」です。
参加者は勤務歴が比較的浅い、アルバイトの皆さん。
1日を終えての感想は「やはり"らしさ"がある」でした。
「らしさ」が明確にある組織はそう多くないと思うのですが、株式会社オリエンタルランド(以下オリエンタルランド)はそういった意味では特別だと思います。
施設を訪れたことがある人なら誰しも感じたことがあるであろうホスピタリティの高さ、笑顔、思いやり、コミュニケーション... ...そのイメージがそのまま、組織のイメージとなっているからです。
それは言わば、こちらが勝手に抱いているイメージなのですが、このワークショップに参加した皆さん、事務局の皆さんからはそのイメージ通りの印象を受けました。
ワークショップではまず、皆さんが考える「イキイキした職場」とはどのようなものかを問いました。
今までに「イキイキしていた」と思うのはどのような時だったかを思い出してもらい、皆さんで話したうえで、さらにはチームごとにそれをスキットで表現してもらいます。
チームによって表現は違いましたが、イキイキに「チームワーク・チーム力」は欠かせないと全員が思っていることがわかりました。
次のステップでは映像を見てもらい、イキイキした職場には何があるのかを洗い出してもらいました。
映像に出てくるのはギスギス職場からイキイキ職場に変革し、お客様からも高い支持を集めている実在の歯医者さんの話。
映像を見ながら次々と気になったワードを書き出していきます。
「今までのスタイルを変える」「一人一人の自主性を尊重する」「上下関係をなくした」「笑顔」などの言葉が出てきました。
では、自分の今の職場はどうだろうか?と組織感情診断(簡易版)をやりながらチェックしてもらいます。
20項目の質問に回答すると、職場の組織感情が「あたたか感情」「冷え冷え感情」「ギスギス感情」「イキイキ感情」なのか判定が出るという、職場を見える化するツールです。
改めて職場を見つめなおしてみると、なぜ自分はそう思ったのか、なぜ今職場の感情はこうなのか、深く考えさせられます。そしてこれから、どこを変えていったらよりよくなるのかと考えるようになります。
イキイキ職場をつくるためにベースとなるのは「関係革新」です。
お互いの信頼関係をつくり、協働力を高めること。
当たり前のことですが、本当に深い信頼関係ができているでしょうか。
胸を張って「できている」と答えられる人でも、定期的に「本当にできているかな」と振り返ってみることをお勧めします。
このベースができていれば、その先にある仕事革新や未来革新はスムーズに進むはずです。
最後に、お互いをより知るために自分史を語ってもらいました。
自分の人生を振り返り、気分が「晴れ」だったとき、「雨」だったとき、何があったのかを書き出します。
どんな時に自分の天気は変わるのか、気持ちが切り替わるときの共通点は何なのかを言語化する作業です。
それをチームのみんなに話し、その人がどのような背景を持ち、今に至るのかを互いに知るのです。
知ってみると「だからその問題意識を持ってるのか」とか「それで今、この仕事をしているんだね」というように、理解が深まるのはチーム力を高めることに他なりません。
仕事でもそれは生きます。
その人がした発言や行動の裏にある、「思い」を感じることができるからです。
今回参加した皆さんは、互いの思いやりが深く、また仕事に対しても「もっとこうしたい」というポジティブな思いを持っていました。
また、仕事の話になると「あの時にもっとこうすればよかった」「お客様の笑顔に本当に感動した」などといった、オリエンタルランドならではの話もありました。
最後には「もっとこんなことがやりたい」「これから職場のみんなにこんな働きかけをしてみようと思う」といった声が聞こえ、皆さんすでに素晴らしいリーダーシップをお持ちだと感じました。
ワークショップ終了後も講師の和田に熱心に質問する方が複数いて、一日を通して皆さんの本気度を感じることができました。