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なぜわたしたちは、経営者と社員が一緒にイキイキする企業に革新できたのか

ジェイフィール2019.11.19

昨日、弊社代表の高橋克徳が事例紹介セミナーを開催いたしました。
『なぜわたしたちは、経営者と社員が一緒にイキイキする企業に革新できたのか ~事例紹介 違いを認め合い、ともに未来をつくる企業へ 株式会社ネクスウェイの取り組み~』
というタイトルで、株式会社ネクスウェイ(以下ネクスウェイ)の取締役相談役の田中宏昌様にゲスト登壇をしていただき、またネクスウェイの社員の方にもクロストークで参加していただきながら、ご来場の皆さんも一緒になって「会社を変えるとはどういうことなのか」と考える場になりました。



冒頭に高橋からはこのタイトルにちなみ、
「逆に言うと、多くの企業では経営者と現場の社員との間に溝があり、一緒に変わる、ともにイキイキする革新
を起こすことが難しい?」という問いを投げかけました。
皆さんの会社ではどうでしょうか。
溝があるとしたら、どのような溝なのでしょうか。
会社というのは「経営者にしか変えられない」と社員が思っているとしたら、それはどういうことなのでしょう。
もしかしたら、共感と対話が足りない、心理的安全性や現場への信頼が足りないのかもしれません。

いい会社とは何でしょうか。

ネクスウェイの田中さんはこう話してくれました。
「一人ひとりが自分たちの事業に社会的意義を感じ、挑戦を通じて人も会社も成長できる組織に変えていく。
そのために、自らが変わる!」
それがいい会社ではないかと。



これが実現できるために、理念・ビジョン・行動指針があります。
多くの会社にこういったものはありますが、問題は一人ひとりの思いとそれがつながっているかということです。
トップダウンで下りてきた理念やビジョンに、社員は本当に共感しているのでしょうか。
ネクスウェイはDMやFAXでの情報通信提供サービス事業を行っている会社です。
2016年当時、3年連続で増収を果たしたものの、売上を上げることが目的となってしまい、お客様にとって本当にいいことなのかどうかは二の次になってしまっていた側面があったと田中さんは正直に話してくださいました。
そのような状態で、退職者は増加し、組織感情診断の判定は「要注意職場」と出てしまいました。

田中さんはこう思ったと言います。
「根本から変わらないとだめだ」

ネクスウェイの理念は
「for Movin'
想いを情報でつなぎ、
躍動する社会をつくる。」
です。

まず理念・ビジョン・行動指針を浸透させることから始め、公募制のプロジェクトにし、丁寧に時間をかけて浸透活動を行いました。
すると少しずつ、ネクスウェイのありたい姿の骨格が見えてきたと言います。

そのほか、マネジメントのレベルを上げるため、マネジメントスタイルの変革に挑んだり、文化・風土を変えるために営業目標への考え方を変えたりと様々な取り組みをやってきました。
面白いのが「やめプロ」という取り組み。
これは「過去からつづいている象徴的な活動をやめてみる」という取り組みです。
例えば、忘年会やシメの飲み会、マネージャー席などをやめてみたとか。
実は忘年会は田中さん自身が強い思い入れがあってやっていたもので、本当に楽しそうに、時間をかけて力を入れて開催していたのだそうです。
これをやめると聞いたとき、社員は本当に驚いたというほど。
田中さんは「強い思い入れのある象徴的な活動だからこそやめる。そこに本気度が見える」と思ってやめたのです。
その後、忘年会は社員が自ら「やりたい」と言って有志で開催されているそうです。




取り組みは他にも様々ありますが、こういった取り組みを経て、ネクスウェイは変わったと社員が実感するようになってきました。
また、自発的な取り組みが増え、「お客様や社会」をベースにした会話が増えるなど、目に見える変化もあるとのこと。
クロストークでは、社員の方が「お客様への提案の幅が増えたので信頼度が上がった」という話をしていました。目先の売上ではなく、長い目で見たときに100万円をどう使うかということを「一緒に考えるようになった」とのこと。
まだ「発展途上」とのことですが、「本気度が伝わり、骨格ができれば、文脈ができ、個々の施策が進むようになる。」と田中さんは語ってくださいました。
ちなみに、昨年の組織感情診断では「快適な職場」という結果が出ています。

高橋によると、田中さんは「一人ひとりの可能性を見出したい」と最初から言っていたそうです。
そのためには、違いを認め合い、多様であること。
多様の中にはたくさんの可能性があります。
そんな土壌づくりには時間がかかるもの。
ブレずに丁寧に取り組むことが必要です。

参加したお客様からは
「クロストークを見ていて、社員が"言わされている"のではなく、ベクトルが合っていることを感じた」
「やる気、しつこさの大事さを感じた」
「時代に即して、常に変わっていって構わないとしている潔さを感じた」
といった感想が寄せられました。
オブザーブしていたジェイフィールメンバーからも「社員の方々と田中さんが明るく楽しそうに話している。田中さんのオーセンティックさを感じた」との声がありました。

実は、ネクスウェイの理念そのものも、取り組みの過程で少し変わりました。
「象徴」を変えること。
それは経営者からすると、とても勇気の要ることだと思います。
しかし、それが変わることで社員に本気度が伝わるということを、この事例から改めて感じました。
「それも、変えていいんだ」と社員が思えることは大きいのではないでしょうか。
経営者も社員も、ともに変わる。
簡単なことではありませんが、「変わってみたい」「挑戦してみたい」と思える、そんな素晴らしいネクスウェイの事例でした。

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