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佐藤将 連載コラム「ニッポンが世界を元気にする」⑱

佐藤 将2018.11.15

18.次世代ラプソディ(一)

最近、気づいた。

ミレニアル世代の多くが、
「自分の個性がない事が悩み」
「自分らしさがない」と思っていることを。

「個性を出せと言われても」
「自分らしくと言われても」と苦しんでいることを。

どうしたらいいのだろう・・・
本当の意味で「自分らしく」生きるには?

そもそも「自分らしさ」や「個性」は必要なの?

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先日、森で、次世代リーダー研修を行った時の事。

「あなたの感性に触れる物や光景は何?」

その問いに対して
ひとり一人が
探してきて
または写メを撮って
持ち寄る。

めいめいが違う物。
(!!!)

「選んだ理由を語り合ってください」

森をナビゲートしてくれる小野なぎささん(一般社団法人森と未来代表)が問いかける。
っと、堰を切ったように話をはじめる。

普段おとなしく
発言に慎重な受講生が
なんのフィルターや
リミッターもなく・・・

(個性は出せなくても、感性なら出せる・・・?)

***********************************

数ヶ月前のこと。

あるクライアントのグローバル理念やビジョンを映像化。
海外のアソシエイトに向けた映像だけに
最後、構成や字幕を確認する。

顧客側からは、強烈な思い入れを持ったマネジャーの方々だけでなく、
「感性のいい」ミレニアル世代の方も参加された。

当初、収拾がつかなかった・・・

あれや、これや・・・
めいめいが「感性」を出し合っても
映像やセリフには正解がない。

ロジックで説得しようとしても野暮。
前例踏襲も何か違う。

(これ、決まるのか・・・)
(感性は一人ひとり違う)
(合うか合わないかの問題だから・・・)

けど、そのうち
一人ひとりが感性を出し合っているうちに
お互いの思いが伝わり
共鳴しあい
尊敬しあい

不思議なことに
自然に決まっていくようになる。

何か不思議な力に導かれるように・・・
(感性を重ね合うと・・・つながる?)

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現代の東京。
オリンピックに向けた再開発が進む
夜景が美しい街。

若手ミレニアル世代の中に
成果へのプレッシャーや
同調圧力によって
自分の感性や感情、感覚を
切ってしまう人がいる。

「感情を持っていたら、やっていられない」
「自分という感覚が消えていく」
「悩むより、考えよう」

本来持つ
相手を傷つけたくないというやさしさや
周囲への遠慮配慮から
自分の感性や感慨、直感を
抑え込んでしまう人がいる。

「自分の感性を出すなんて・・・」
「自分の思いって・・・」
「出すより、我慢しよう」

・・・本当にそれでいいの?

***************************

現代のプノンペン。
急激な経済発展が進む
活気溢れた街。

数年前、その街の孤児院に行く。
ただ孤児院と言っても
貧しい農村部で選ばれた子ども達が
外国資本の援助を受け
高等教育まで受けるための施設。
遠く離れた農村部に
親兄弟がいる。

「みんなの夢は何ですか?」

選ばれた小中高生たち10数名に問いかけると
めいめいが
素晴らしい答えをする。

「先生になって教育に関わりたい」
「ビジネスマンになりたい」
「お医者さんになりたい」

でもなぜかテンションが上がらない・・・
(夢を語ってもらっているのに、なぜ?)

最後、一番年少の子に聞く。
「どうして、ビジネスマンになりたいの?」

少し困った顔をした後、
もじもじと応える
「そうなって欲しいと、ママパパに言われたから」

一斉に子ども達が振り返る。
まるで言ってはいけないことを言ってしまったかのような視線で・・・
一瞬にして氷解した。

その後、休憩時間、素顔に戻った子どもたちが駆け寄ってくる。

「本当は踊り子になりたいの。カンボジアの伝統芸能の踊りが大好きなの・・・」
「でも、そう言ったら先生や親に怒られるから・・・」
「本当は勉強は大嫌い」
「でも大学行かないと親を悲しませるから・・・」
「本当はサッカー選手になりたいん・・・」
「ジャーナリストになってこの国の歴史を伝えたい・・・」

多くの次世代が同じ思いを抱えているのかもしれない。

***************************

現代のニューヨーク。
20世紀のザ資本主義感が漂う
セピア色の街。

そんな中、
今のティーンエイジャーたちに人気のブロードウエイ劇があると言う。

「スクール・オブ・ロック」
日本ではあまり聴いた事のないミュージカル。

古びた劇場に足を入れると、
アメリカ国内の修学旅行生たちで一杯。

当時、銃規制反対ムーブメントで注目を浴びる
アメリカの高校生たち。
確かに、何か雰囲気が、
10数年前の、ティーンエイジャーのイメージと違う。

最後のシーン。
ロックバンドを組んだ主人公達の叫びに高校生たちが熱狂的に呼応する。

We play not just for win
We play for ROCK

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ブロードウエイからの帰路、
昔、働いていた摩天楼の高層ビル街を通り過ぎる。

そうか、次世代が働く理由は、勝つためだけじゃなく
魂を揺さぶり繋がるためなのかもしれない --

We work not just for win
We work for ROCK

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